Car inspectionエンジンオイル交換について

当店では、年間約900台の車検を実施しています。

それだけの数の車を見ていると、もう色んな車があります。

その中で気になるのは、前回の車検からオイル交換をしていないという車が
けっこう多いという事実です。(-_-;)

現在の国産車はとても丈夫に作られていますし、
多少メンテナンスをいい加減にしていたとしても普通に走ってしまいます。
なかなか壊れませんから、
そんなところが海外から評価されているのだと思います。

しかし、オイルというのは車にとっての血液であり、
これの交換を怠ることは車の寿命に大きく影響することになります。

それでは、エンジンオイルの役割について少し触れてみましょう。
エンジンオイルには以下の5つの役割があります。

1、潤滑作用 
  金属摩擦を減らし、エンジンをスムーズに動かします。
2、密封作用 
  ピストンとピストンリングの隙間を密閉してガス抜けを防ぎ、パワーを維持します。
3、冷却作用 
  エンジン内部の熱を吸収してオーバーヒートを防ぎます。
4、洗浄分散作用 
  エンジン内部の汚れを取り込み、エンジンを綺麗に保ちます。
5、防錆作用 
  エンジン内の水分や酸が原因で発生する錆を防ぎます。

エンジン内部を綺麗に保ってくれたり、サビを防いでくれたりするエンジンオイルですから、
劣化したまま走り続けてしまうと、当然のことながらエンジン故障の原因になります。

もしもエンジン故障なんてことになると、修理をするためにはオーバーホールと呼ばれる大掛かりな作業が必要です。
修理代が数十万円になることもあるので、乗り換えざるを得ない状況にも・・・
数千円をケチっていたばかりに、予想もしなかったような出費が必要になることもあるのです。

そうならないためにも、せめて半年に一度くらいは走行距離の多少に関わらず、交換するようにしましょう。
なぜ半年に一度かというと、オイルというのは空気に触れることで酸化が進むので、
例え走行距離が少なくても劣化してしまうからなのです。

もちろん点検や車検時に合わせて交換しておけば安心できますね。(^^)