Car inspection自動車保険について

私個人の見解として、
車に乗る以上自動車保険に加入するのはドライバーの義務だと思っています。

しかし、未加入の方がまだまだおられるようです。
2017年のデータではありますが、
兵庫県の加入率は88.6%。
ということは、11.4%は未加入ということになります。

実は当店のお客様でも未加入の方がおられるます。
ですが、ご本人様を前に「未加入はいけません。入って下さい。」とは
どう考えても言えませんね。(-_-;)


ところで、車には自賠責保険があります。

ちゃんと車検を受けている車ならば必ず加入しているはずです。
道を走っている車の300台に1台は車検切れしているそうですから、
そんな車は保険が切れているかもしれませんが・・・

さて、この自賠責保険は対人保険です。
万一事故が発生した場合、傷害については120万円まで、
死亡、後遺障害は3000万円まで補償されます。

しかし、自賠責の範囲内では収まらないケースや、
補償対象にはならないケースというのが相当あります。

まず物については一切補償されません。
また、相手の無い自損事故を起こしてしまった場合、
自分自身の傷害や死亡も対象外です。

人を死なせてしまった場合には、1億円ほどの損害賠償費用となることは珍しくありませんし、
家屋や店舗などの建物、その他の施設などを破損すると、
その賠償費用は簡単に数百万円、数千万円になることもあります。

そんな額、ポンと自腹で払えるものでしょうか?
払える方なら保険に加入する必要はないと思いますが、
ほとんどの方は払えないのではないかと思います。

だとすれば、困るのは事故の相手の方ですね。
損害を被ったのに、誰からも賠償してもらえない訳です。

過去に、そのような事故で被害を受けられた車の修理をしたことがありますが、
相手が無保険で、誰からも賠償してもらえないことをお伝えした時の、
お客様の戸惑いと悲しみと怒りの入り混じった複雑な表情は今も忘れられません。

自動車保険を扱う者、
事故をした車の修理に携わる者として、
無保険の車による理不尽な被害者が現れないことを祈るばかりです。