Car inspection暴走事故について
ここ最近、暴走事故が多発しています。
ほとんどが高齢の方の運転によるものなのですが、はっきりした原因が分かっていない事故もあるようです。
これまでよくあったアクセルとブレーキの踏み間違いのような単純な原因だけではなく、
体調の急変などの原因も考えられるとのこと。
突然の心臓発作や脳梗塞などで、意識が朦朧としたり無くなった状態に陥ったりという事もあるのかもしれません。
ところで、あくまでも私見なのですが、
道を走る車のほとんどがオートマチック車ではなくミッション車だったならどうなっていただろうと考えると、
ここまで暴走事故は多くなかったのではないかと思います。
ミッション車でクラッチが繋がっていなければ、いくらアクセルを踏んでも暴走はしません。
例えば、停車中はギアをニュートラルに入れているか、ギアは入っていてもクラッチを踏んでいるでしょう。
あるいは停車しようとしている時にもクラッチを踏んでいるでしょうから、
そこでブレーキとアクセルを踏み間違えたとしても急発進したりするような事はないはずなのです。
既にクラッチを繋いで走っている状況でのトラブルならオートマチック車と同じなので、防ぎようがないですが・・・
先日のニュースで、俳優の杉良太郎さんが免許証を返納したとの報道がありました。
最近運転する際に、いつもの感覚と少し違うことがあったからとのこと。
恐らく高齢者の中には、杉良太郎さんと同じように自覚している方もおられると思うのですが、
車が無くなると不便だし、これぐらいなら大丈夫だろうとお考えの方が多数ではないでしょうか。
しかし、出来る事なら少しでもおかしいと感じた時点で返納して頂くのが最良の判断だと思うのです。
実は、当店でも高齢のドライバーの方は多いのですが、
実際に暴走事故が何件か発生しています。
事故を起こされた方と以前お話をしていた時に、我々でも分かるぐらいに明らかな認知症の傾向が見受けられたのですが、
こちらから免許証の返納をおススメするような立ち入った事は残念ながらできませんし、
警察への通報などももちろんできません。
それらの事故で、人が怪我をしたり亡くなったりしなかったのは不幸中の幸いなのですが、
そのような事故を起こす可能性のある方が、
普通に道を走っているという事実はとても恐ろしい事だと思います。
何か画期的な防止策があれば良いのですが、
今のところの策としては免許証更新時の認知症検査ぐらいではないでしょうか。
不幸な事故が少しでも減ることを祈っています。